よく写真に現れるすな丸ちゃん、うゆちゃん、きつねくんの我が家の3ぬいたち。
うゆちゃんを迎え入れるまえはきつねくんとすな丸ちゃんをセットにすることが多かったです。なぜキタキツネとスナネコを一緒にしていたのか、という裏話をしようかと思います。
きつねくんとは
きたのぽちゃぬい
きつねくんはブルーブルーエさんから販売されている、北のどうぶつぽちゃぬいぐるみシリーズのキタキツネという種類のぬいぐるみです。
お友達が同シリーズのエゾモモンガちゃんをお迎えしていて、気になって調べたのが出会いのきっかけです。
一目惚れと言ってしまえばそれまでですが、どこに惹かれたのかがずっと一緒にいるうちにわかってきたような気がします。
ペットになりにくい
キツネはイヌ科の哺乳類ですが、愛玩動物としての犬とは異なり、一般的にペットには向かないとされています。その生態上の特性として、群れを作らず、単独行動を好む動物ということが挙げられます。
イヌなどは上下関係があり、社会性があるといわれており、人間と生活する、家畜化することが可能でした。
キツネはあくまでも野生動物で、一般的なペットとして飼うことは、基本的にはできません。
ぬいぐるみであること
一方でぬいぐるみとは、内部に綿などを詰めて布を縫い合わせ、動物などの形を模した形のおもちゃです。人間などの生き物が楽しむために作られたものだといえます。
ぬいぐるみは、動いたり音を発したりなど、干渉をしてこない存在であるため、持ち手の都合のよいように扱うことができます。
良いギャップ
基本的には人間と暮らすことのないキツネがぬいぐるみとして人と暮らすために生まれてきた、矛盾をはらんでいるような存在であることが私にとって魅力に感じました。
しかもただのキツネじゃなくて、野生動物にあるまじきぽっちゃりとした姿のキツネ。
自分自身も社会性がないという自覚があり(人と同じことが楽しいと思えなくて泣いてしまったことがある)、自分自身に近いものを無意識のうちに感じ、一目惚れとしてお迎えすることになったのだと思っています。
そうして、このキツネのぬいぐるみという存在を、生き物のように扱って一緒に暮らしたい、そうすることに意味があるのではないかと思い、SNSに写真を挙げたり動画を取ったり、こうして文章を書いたりしています。
一緒に暮らす
そうして、キツネのぬいぐるみにきつねくんという安直な名前をつけた私は、家族の一員のように遊んだり一緒におでかけしたりするようになります。
私はあまり家から出ることもなく一人で部屋でぼんやりすることが多かったのですが、きつねくんにいろいろなものを見せてあげたいなという気持ちから、季節のお花を見に行ったり、美味しそうなご飯を見せてあげたりするようになりました。
お友達を迎え入れる
しかし、一般成人女性の私はずっと家にいるわけにもいかず、きつねくんはおうちでひとりぼっちになってしまうことが多々あります。なんだかさみしそうな気がしました。
あくまでもぬいぐるみであるのだから、私の都合のいいように扱えばいい。極端な話、こちらに逆らってこないのだから、傷つけたってかまわない。
しかし、この干渉してこない存在と一緒にいるはずなのに、私は元気が出たり、嬉しくなったりするのです。だから、きつねくん、大きくいえばぬいぐるみには優しく接していたいと思いました。
そのため、(きつねくん自身がどう思っているかはわからないから、結局のところおしつけなのですが)きつねくんのお友達をお迎えしたいと考えました。
すな丸ちゃん
共通点
やはり友達としてお迎えするなら、共通点のあるぬいぐるみが良いと思いました。
キツネに惹かれたことと同様に、「ペットに向かなくて」「単独行動」の動物……。
そうして見つけたのがスナネコという動物でした。
スナネコとは
「砂漠の天使」とも評される、砂漠地帯に生息する野生のネコ科動物のスナネコ。家猫よりも小さくて、お顔がカワイイ動物です。日本の動物園でも見られるみたいです。
見た目のかわいらしさから、ペットにしたい!と思う人もいるかもしれませんが、キツネと同じくその生態は群れを作らず、単独行動で、基本的に人に懐かないそうです。
動物をペットとすることで、人間の癒しになります。また、本来愛玩動物として飼育されていたが野生化してしまった動物を保護し迎えることは、意義のあることだと思います。
一方で、ペットにしても幸せにできない動物、野生で生きることが最も適している動物がいるということも事実です。
この生態を知ったとき、ぬいぐるみのスナネコちゃんをきつねくんのお友達として迎え入れたいと思いました。
すな丸ちゃんとの出会い
スナネコのぬいぐるみを探していたところ、たまたま雑貨屋さんで見つけたのがすな丸ちゃん。サンレモンさんから販売されているkitten ぬいぐるみシリーズのスナネコという種類です。
きゅるきゅるのおめめがかわいくてお迎え。頭の模様がまろ眉みたいだから、すな丸という名前にしました。
ペットにしても幸せにできない動物は複数います。例えば、絶滅危惧種にも指定されているコツメカワウソなど。なぜスナネコに惹かれたのか。それはキタキツネと反対な要素が多いように思ったからです。
キツネくんとすな丸ちゃん
キタキツネは日本だと北海道などの寒い地域に生息しています。一方でスナネコは砂漠地帯などの暑い地域で多く見られます。イヌ科であることとネコ科であることも反対ですね。
また、これは動物の生態というよりも個体特有の違いですが、きつねくんはぽっちゃりとしているのに対して、すな丸ちゃんはもふもふはしているけどほっそりとしています。
この正反対な要素を持ちつつも、単独行動をして人に懐かないという点では共通しているところが、お友達としてお迎えしたら楽しいなと思い、この2ぬい(ぬいぐるみの単位)を選びました。
我が家での過ごし方
私が外出しているときは、きつねくんとすな丸ちゃんは基本的に一緒です。
きつねくんは自然を見たり、外に出たり、比較的アクティブな行動をしているときの方が、なんとなく楽しそうに見えます。
すな丸ちゃんは、お外に出ることも多いですがなんとなく恥ずかしそうにしていて、おうちの方が好きなのかもしれないと感じるようになりました。
以来、すな丸ちゃんはおうちメインです。よくきつねくんが外出報告をしています。
おうちで過ごすことが多いため、サブカルチャーを見るのが好きになったみたいです。
すな丸ちゃんの方が私に似ているな~と思う所が多いです。夜に物思いにふけたいときはいつもすな丸ちゃんを連れだしています。
おまけ
人には懐かない野生動物縛りでぬいぐるみを迎えていました。ペットにはできない動物をぬいぐるみとして一緒に暮らすこと、それで十分楽しく満足できる。諸事情でペットを迎え入れられなくても、こういう楽しみ方や暮らし方があるよ~と示すことが面白いかなと思っていました。
普段の生活ではそこまで深く考えずに写真を撮っているし、結局うゆちゃん(しろねこ)を迎えたりしているので、没設定に近いですが。
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